米下院の対中特別委、新疆での少数民族虐待が議題に 2回目公聴会

2023/03/25
更新: 2023/03/25

[ワシントン 23日 ロイター] – 米下院が対中問題を扱うために新設した「中国共産党に関する特別委員会」の2回目となる公聴会が23日開かれ、中国の新疆ウイグル自治区におけるウイグル族やその他少数民族に対する虐待を出席者が証言した。

マイク・ギャラガー委員長(共和党)は公聴会に先立ち記者団に対し、新疆の状況は「中国共産党の指導下で世界がどうなるかの警告となるはずだ」と述べた。

ウイグル族の女性、グルバハル・ハイティワジ氏は通訳を介し、虐待や強制的な愛国教育を受けた収容所での数年間の経験を証言。ウズベク族であるケルビヌール・シディク氏も通訳を通じ、このような収容所で教師として働かされたとした上で、収容者が拷問や尋問に直面していたと語り、刑務所のような状況だったと明らかにした

両氏とも欧州に渡り、現在はそこで暮らしている。

中国は新疆での虐待を強く否定しており、テロや分離主義、宗教的急進主義を抑制するための「職業訓練センター」を設けていると説明している。

在ワシントン中国大使館の報道官は、呼ばれている証人は不純な政治的動機に基づき「新疆関連のうそを捏造」していると主張。新疆における全ての民族の人権は「最大限に保護」されているとした。

この超党派委員会は法案は作成せず、政策提言を行う予定。中国に対する強硬姿勢はねじれが生じている米議会で超党派の支持を得ている数少ない政策の1つ。

Reuters
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