反習スローガン投稿の上海元大学教員、10日間の拘束後に釈放

2022/10/27
更新: 2022/10/27

 

習近平批判のスローガンをSNS上に転載したとして、上海在住の元大学教員・顧国平さんが10日間拘束され、26日に釈放されたことがわかった。

顧さんは16日、友人宅を訪れたところ、連行された。その後、郊外のホテルに監禁されたという。

警察は、顧さんに対してSNSでの投稿を全部削除するよう命じた。

北京市で13日、「ゼロコロナ」政策や習近平国家主席を非難する横断幕を掲げる事件が発生した。横断幕には「PCR検査はいらない、食料品がほしい。封鎖はいらない、自由がほしい。嘘はいらない、尊厳がほしい。文化大革命はいらない、改革がほしい」「独裁者で国賊の習近平を罷免せよ」などの文言が書かれていた。

中国では抗議を支持する動きが出ている。上海市内で24日、女性2人がこの文言を想起させる文面を書いた横断幕を掲げた。北京市内の映画館ではトイレの壁に抗議文が落書きされた。

顧さんも同じ抗議文をSNS上に投稿した。

顧さんは前日にも、陳情者を弾圧したとして上海市トップの李強氏を非難する内容のツイートを投稿していた。

顧さんは自宅が当局により強制的に取り壊されたのをきっかけに、陳情者らのために声を上げる公民記者になった。

(翻訳編集・李凌)