中国共産党の習近平氏が22日閉幕した第20回党大会で再び中央委員に選出された。中国メディアが報じた。習氏は3期目続投を固めた。
約200人の中央委員が選出された。現最高指導部7人のうち、李克強首相、汪洋人民政治協商会議主席、韓正副首相、栗戦書全国人民代表大会常務委員長(国会議長に相当)ら4人が中央委員の名簿から外れた。最高指導部である常務委員は中央委員から選ばれており、退任は確実視される。
党幹部は、党大会時に68歳以上なら引退するとの不文律がある。69歳の習氏はこれを破って続投を決めたが、67歳の李克強氏、汪洋氏が退任するという異例の展開となった。
韓正と栗戰書の両氏は年齢制限に達しており、当初から退任するとみられていた。
習氏のほか、王滬寧中央書記処書記と趙楽際中央規律検査委員会書記の留任が決まった。
党内「共青団派」のメンバーと目される李克強氏と汪洋氏の退任で、習氏は最高指導部に自身の側近を抜擢する可能性が高い。権力の集中がさらに進むとみられる。
いっぽう、「団派」の胡春華氏が中央委員に選出されており、同氏が次期首相候補の一人とされている。
常務委員の名簿は23日に発表される見込みだ。
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