中国河南省汝州市で14歳の女子中学生が、集中隔離施設で高熱や激しい痙攣などの症状を引き起こしたにもかかわらず、長く放置され、搬送先の病院で死亡した。「もっと早く病院に来ていれば、死なずに済んだ命」だったという。
関連動画は中国のSNS上で拡散され、市民の激しい怒りを呼んだ。事件関連の話題は当局の検閲に遭っている。
複数メディアの報道によると、死亡した少女は、今月14日から家族とともに市内の集中隔離施設に送られた。18日未明、急性脳炎により死亡した。
ルームメイトがベッドで絶えず痙攣している少女の姿を撮影した動画をSNS投稿した。「どうかこの動画を拡散してほしい、このかわいそうな子供を救けてください」と呼びかけた。
少女の親族も「収容される前は健康だった」とSNSで発信した。
父親によると、一家は全員隔離施設へ送られたが、男女別々に収容され、少女は60代の祖母と一緒に隔離されていたという。死因は肺水腫と脳炎。医者に「もっと早く病院に来ていれば死なずに済んだかもしれない」と告げられたという。
動画は中国のSNS上で拡散され、70万回以上再生された。
「体制全体が麻痺している。やるべきことをやっている人はもういない」「このような悲劇を二度と起こしてはならない」。英紙ガーディアンはSNS上に投稿された中国ネットユーザーのコメントを引用して報じた。
(翻訳編集・李凌)
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