今月14日、在米中国人らがワシントンにある中国大使館前で抗議活動を展開したところ、大使館員から罵詈雑言を浴びせられる騒動が起き、警察沙汰にまで発展した。米政府系ラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。
事件当時を捉えた動画には、警察官が大使館員の1人に手錠をかける様子が映っている。
抗議者らは中国国内で受けた不正な扱いに抗議していたという。
動画の中には「秦剛(駐米)大使、恥ずかしくないのか?大使館員は抗議者を殺すと何度も脅している!」という抗議者の声も収められていた。
拡声器を手にした大使館員は、抗議者らの声をかき消そうと大声で叫んだり、下品な言葉を使って抗議者を罵倒している。
別の日に撮影されたとされる動画の中には、駐米中国公使である徐学渊氏が、拡声器を使って陳情市民と罵り合う姿があった。公使は動画の中で、罵声を発する市民に向かって中指を突き立てるポーズをとる一幕もあった。
一連の動画はツイッターで拡散され、非難が殺到した。
「みっともない」
「外交官と自国民がホスト国で罵り合うなんて、他では見られない光景だ」
「中国共産党は、やはりごろつき政府だ!」
「中国国内では陳情や抗議ができないから、国外でやるしかない」と嘆く声もあった。
米国在住の民主活動家である張林氏は、「中国の外交官が米国で抗議に直面した場合、これまでは避けてきたのに、徐学渊氏のように直接攻撃を行うのは異例のことだ」と話した。
(翻訳編集・李凌)
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