厚生労働省は28日、欧米などで感染が拡大しているサル痘について、東京都内に滞在する、北中米居住の30代男性の感染を確認したと発表した。25日の感染例に続き国内では2人目となる。
男性は27日、頭痛や筋肉痛、倦怠感、口内粘膜の発疹の症状を訴え、都内の医療機関に受診した。検査の結果、サル痘の感染が確認された。
男性は北中米への滞在歴がある。国籍は公開していない。
東京都によると、感染者の状態は安定しており、都内の医療機関で入院している。
WHO(世界保健機関)が27日に発表した最新の報告では、感染例の86%が欧州諸国だった。国別ではイギリスが最も多く(793例)、ドイツ(521例)、スペイン(520例)、ポルトガル(317例)と続いた。米州では総数の11%が確認され、カナダ(210例)、米国(142例)で多くの感染が確認された。
厚生労働省は海外からの帰国者に対し、体調に異常がある場合は、到着した空港等の検疫ブースで検疫官に申し出るよう求めている。帰国後に症状が認められた場合は、医療機関を受診し海外への渡航歴を告げるべきだとした。
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