ロシア国防省は26日、同国極東地方を管轄する東部軍管区で8月30日から9月5日にかけて戦略軍事演習「ボストーク(東方)2022」を実施すると発表した。前回の演習には中国軍が参加しており、その動向に焦点が当てられている。
ボストークの実施は4年ぶりとなる。声明では、他国軍も参加するとあるが、詳細な国名については明かされていない。18年の演習には中国軍やモンゴル軍など合計30万人の兵力が集結し、近年稀に見る規模となった。
演習はロシア軍のゲラシモフ参謀総長の指揮下で実施される。ウクライナ東部前線でのロシア軍の損失がたびたび報道されるなか、ロシア国防省は、侵攻に参加しているのはロシア軍の「一部」であるとし、戦力はまだ残されていると誇示した。
ロシアの侵略を受けるウクライナに対し欧米諸国が援助するなか、中国共産党政権はあいまいな態度を取ってきた。中露間の軍事的交流が未だ続いていることが先日、中国国営メディアの報道で明らかになった。
中国中央テレビ(CCTV)は25日、中国軍の戦車や装甲車両を乗せた列車が内モンゴルの満州里からロシアへと出国したと報じた。ロシアで8月13日から8月27日にかけて開催される通称「戦争オリンピック」と呼ばれる軍事競技会に参加するためだという。
軍事競技会では戦車による「バイアスロン」や射撃大会などが行われる。ロシアや中国に加え、中央アジア諸国なども参加する予定。
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