「包丁やハサミにチェーン」北戴河会議を控え 現地で厳重態勢

2022/06/27
更新: 2022/06/29

毎年夏に行われる中国共産党の非公式会合「北戴河会議」の開催地で、レストランや肉屋、屋台などで使用する包丁やハサミなどの刃物が厳重管理の対象とされた。開催に向けての準備の一環とみられる。

北戴河会議は北京から東へ約270キロ離れた河北省秦皇島のビーチリゾート「北戴河」で毎年8月開催される。中国共産党の現役指導者や引退した長老、有識者が集まり、党の重要人事や政策について議論し、中国政治に大きな影響力を持つ。ただ、非公式会議という位置づけのため、協議内容や日程、参加者は公表されていない。

地元メディア「秦皇島晚報」によると、近頃、現地で展開された「規制対象刃物ローラー作戦」で、店や露店の包丁やハサミなどが当局者によって「ロック」されたという。

地元の住民が撮影した動画では、屋台のスタッフの使用するナイフやハサミが当局者らしき人物によってワイヤーで繋がれ、使用範囲を制限された様子だ。

SNS上では「いっそのこと、ビール瓶をプラスチック製に変えたら?」などと皮肉る投稿も見られた。

2018年8月の北戴河会議の前夜にも同様の動きが見られた。地元公安・警察は当時、現地の店舗で使用する刃物にチェーンをつけていた。

刃物制限のほか、テスラ車は7月1日から少なくとも2カ月間「北戴河」への進入を禁じられると、ロイター20日付は報じた。

(翻訳編集・李凌)