中国・上海市で続くロックダウン(都市封鎖)により食料が不足し、医療品の供給も不十分で、深刻な二次災害を引き起こしている。
そんな中、中国共産党機関紙の人民日報系「環球時報」は16日、「台湾人は他に何を食べればいいのか?」と題する記事を掲載し、台湾の食料価格の値上がりを皮肉った。
環球時報が引用したのは、台湾の大手ラジオ局「中国広播公司」の趙少康会長が台湾の農業部門のトップにぶつけた「あらゆる食材の価格が上昇する中で、台湾人はほかに何を食べればいいのか」の言葉だったという。
台湾農業部門のトップである陳吉仲氏は先日、「8月には飼料、鶏肉、豚肉の価格が再び上昇する」との見通しを示した。
環球時報は記事で「台湾人の財布はスカスカ、給料がアップしても高騰した食費に消える。台湾人は生活に追われ、あくせくする年になるだろう」と皮肉交じりに書いた。
記事のコメント欄には反論コメントが殺到し、台湾市民は「台湾人よりも上海人が何を食べればいいのかを心配したら?」と反撃した。
「台湾美食」の投稿が殺到
台湾のネットユーザーは「台湾人は他に何を食べればいいのか?」という環球時報の問いに応え、SNS上に台湾の美食写真を投稿した。
「ところで、上海人は最近何を食べているの?」「中国の官製メディアは上海の事を心配したら?」と切り返した。
中国のネットユーザーも「ロックダウン中の上海市民は今、何を食べているのだろうか?」と書き込んだ。
台湾の蔡英文総統も18日深夜、インスタグラムに自身の夜食であるカップラーメンの写真を投稿した。蔡総統は「仕事も一段落して、ついつい大好きなカップラーメンを作ってしまった、とても幸せな気分になりました」と書いた。
(翻訳編集・李凌)
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