台湾の情報機関・国家安全局は10日、中国軍のY8対潜哨戒機1機が今月初旬、南シナ海で墜落したと発表した。
同局の陳明通局長が同日、立法院(国会)外交国防委員会が開いたウクライナ情勢に関する公聴会に出席した際に明らかにした。局長によると、中国軍のY8対潜哨戒機が南シナ海で墜落した後、中国は主権を主張する「九段線」近くの海域を禁止区域にし、捜索を行っていた。
陳局長は、中国側は引き続き「海警法」に基づいて海上法執行機関である海警局に武器の使用を容認し、東沙(プラタス)諸島や南沙(スプラトリー)諸島などの係争地域で実効支配の拡大を図っていると指摘した。
台湾当局の公表前、ベトナム人軍事記者のドゥアン・ダン(Duan Dang)氏は8日、ツイッターに中国軍のY8対潜哨戒機が今月1日墜落したと投稿した。
中国軍当局は3日、1~2日の日程で南シナ海で軍事演習を行ったと発表。また、中国の海南海事局は4日、4~15日まで南シナ海で訓練を行う予定で、船舶の当該地域への進入を禁止するとした。
同記者は、中国軍が軍事演習を口実に捜索活動を行っていると推測した。
(翻訳編集・張哲)
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