モリソン首相、新中国大使との面会を拒否=豪紙

2022/03/30
更新: 2022/03/30

2月に駐豪中国大使に任命された肖千氏はこのほど、モリソン豪首相との面会を申し出たが、断られたことがわかった。

首相は26日、中国側が昨年の豪中間の閣僚級対話を停止したことを批判し、中国側がこうした「外交凍結」を解かない限り、肖大使に会わないと明言した。豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドなどによると、同国のペイン外相は数週間前に肖大使と面会した。

首相は、肖大使と面会すれば、国民に「弱腰」と批判される可能性があると指摘した。

2月、オーストラリア北部に位置するアラフラ海の沖で中国軍艦艇が豪軍の哨戒機にレーザー照射したことを受けて、モリソン首相は当時「威嚇行為としか考えられない」「不当で理不尽だ」と非難した。

豪野党、オーストラリア労働党のアンソニー・アルバネーゼ党首は、肖千氏との面会を拒否するモリソン首相の決断を支持するとの考えを示した。

豪政府が2020年、中共ウイルス(新型コロナ)の発生源をめぐって調査する必要があると主張した後、豪中関係が悪化した。中国側は報復措置として石炭やワインなどの豪州産製品に対し輸入を制限し、21年5月に両国の経済協力を閣僚級で話し合う「戦略経済対話」を無期限停止した。

(翻訳編集・張哲)