「テレビを消して…」前駐日米大使、北京五輪のボイコット呼びかける

2022/02/04
更新: 2022/02/04

米国の前駐日大使であるビル・ハガティ(Bill Hagerty)上院議員は現地時間3日、FOXニュースに宛てた寄稿の中で、「テレビを消すように」と米国人に向けて北京五輪ボイコットを呼びかけた。

共和党のハガティ氏は、「国際社会を挑発し、『一帯一路』を通じてその権威主義モデルを積極的に輸出している中国は、国際オリンピック委員会や一部の企業と共謀して批判の声を封じ込め、自身の正当性を高めるために、冬季五輪を宣伝の場として利用している」と批判した。

「人権を尊重する国々はこれ以上、中国に世界舞台の通行証を与えてはいけない」と語気を強めた。

議員は北京五輪大会組織委員会の楊舒・対外連絡部副部長の発言にも言及した。同氏は「オリンピック精神に反する、特に中国の法律や規則に反するいかなる行動や言動」に対して、外国人選手に「一定の罰」を与える、と発言した。

議員は、「国際大会が、全体主義(政権)によってそのイメージアップに利用されるのは不合理だ」とした。

「米国人は中国共産党の策謀や非人道的な行為に見返りを与えるのではなく、テレビを消すべきだ」と呼びかけた。

議員は、冬季五輪の成功は、中国共産党創立100周年にあたる2049年までに「中華民族の復興」という目標を実現し、米国から優位を奪うという党の数十年間に及ぶ取り組みの一環だと指摘した。

1989年の六四天安門事件、香港問題を引き合いに出し、「内部から脅威と見なすものを服従させ排除するために、冷酷なまでに極端になり続けている」と中国共産党の振る舞いを批判した。

(翻訳編集・李凌)