[マニラ 19日 ロイター] – 強力な台風に襲われたフィリピン中部のボホール州で、少なくとも72人が死亡した。アーサー・ヤップ州知事が19日明らかにした。犠牲者数はフィリピン全土で100人を超えている。
ボホール州はロボック川などフィリピンの人気観光地を抱える。ヤップ知事は、現在の死者数は一部の報告に基づいたものにすぎないと述べ、実際はまだ増加する可能性を示唆。フェイスブックのアカウントを通じて「ボホールで続く被害は甚大で、あらゆる範囲に及んでいるのは極めて明白だ。人々は家屋の損壊や農地の喪失という面でとても苦しんでいる」と訴えた。
16日から17日にかけてフィリピンに襲来した今回の台風は、今年同国にやってきた中で最も勢力が強かった。全土で40万人余りが住む場所を失ったほか、電力網や通信インフラが寸断された。ボホールのほか、セブやレイテ、北スリガオの各州とディナガット諸島でも被害が伝えられている。
政府の関係各省庁は救助活動を強化。ドゥテルテ大統領の報道官はラジオ放送で、被災地域に「全ての政府資源を駆使して、できるだけ早くあらゆる物資を確実に届ける」ための大統領令が発出されたと述べた。
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