[17日 ロイター] – 米国で新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染が拡大する兆しを示している。ロイターの集計によると、新型コロナ感染症による入院者は先月から45%急増、1日当たりの新規感染者も40%増加し、7日平均で12万3000人に達している。
米ファイザーは17日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が2024年まで収束しない可能性があるという見方を示した。
感染拡大抑制に向けた動きも相次いでいる。
米ナショナルフットボールリーグ(NFL)は、選手に感染者が出ていることを踏まえ、週末の試合の延期を決めた。ナショナルホッケーリーグ(NHL)も一部試合を延期している。
ニューヨーク市では、ブロードウェーやラジオ・シティ・ミュージック・ホールでの公演が一部中止された。
米疾病対策センター(CDC)のフリーデン元所長はツイッターへの投稿で「病院がオミクロンの津波に見舞われる」とし、ワクチンの接種を呼び掛けた。
バイデン米政権のファウチ首席医療顧問は、オミクロン株感染による重症化の度合いは「まだ不明」とし、ワクチンの追加接種(ブースター接種)によってオミクロン株感染予防の効果が増すと述べた。また、2回目接種から3回目接種までの期間を現在の6カ月から短縮するかどうかはまだ決定していないと述べた。
また、CDCは17日、生徒が学校で新型コロナウイルスにさらされても、週2回の検査で陰性となれば、ワクチン未接種であっても自宅隔離を求めないという新たな指針を発表した。
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