岸防衛相、在外邦人輸送等に関する自衛隊法改正は「検討している」

2021/12/17
更新: 2021/12/17

国外で緊急事態が発生した場合の邦人輸送等に関する自衛隊法の規定を改正し、外国人のみの輸送を可能にすることについて、岸防衛相は17日の記者会見で「現在検討している」ことを明らかにした。

岸防衛相は、多くの日本人が海外で活躍するなか、アフガニスタンのような困難な状況でも在外邦人の保護に万全を期すべきだと述べた。そして「在外邦人等輸送に関する自衛隊法第84条の4について、さらに改善することができないか検討するよう、総理から指示」があったことを明らかにした。

外国人のみの輸送について質問されると、「これについても、現在検討しているというところ」だと回答した。

自衛隊法84条の4では、緊急事態発生時の邦人の輸送について規定されている。その際、外国人は「同乗」することができるが、外国人のみの輸送については定められていない。そのため、今年8月にアフガニスタンから日本大使館員などを退避させる際、現地職員とその家族を自衛隊機で輸送できないなどの問題点が浮き彫りとなった。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。
関連特集: 日本の防衛力