15日、ロンドンで開かれた第72回世界医師会(World Medical Association)総会では、台湾のWHO参加を支持する決議が可決した。これを受けて、台湾外交部は「台湾にとって大きな励みであり、極めて大きな意味を持つ」と謝意を示した。
世界医師会総会のリリースによると、世界医師会はWHOに対して、最高意思決定機関である世界保健総会(WHA)に台湾がオブザーバー参加できるよう求めた。さらに、台湾をWHO正式参加地域に登録するよう求めた。世界医師会は、同様の決議を2019年、2020年にも出している。
決議について、ステンス・マイレン博士は、「コロナウイルスの流行は、世界的な保健衛生に『誰ひとりとして取り残さない』という緊急の課題を突き付けた。台湾のオブザーバー資格を拒否するWHOの決定は、台湾とその国民に不利益をもたらすものだ。台湾の疾病管理情報網に格差を生じさせ、世界の健康に避けられない影響を与える」とコメントした。
世界医師会総会に提出された決議案は、中華民国医師公会全国連合会が提出したもの。中国医師会はこの提案を阻もうと試みた。しかし、大多数の同会会員が台湾のWHO参加を支持し、可決に至った。
台湾外交部は声明で、WHOは世界医師会の呼びかけに耳を傾け、不適切な政治的干渉に屈することなく、台湾がWHAに参加できるようにするべきだと述べた。こうすることで、世界保健憲章に謳われた普遍性と平等性の原則を満たすことができると強調した。
外交部は、公式ツイッターアカウントで、「医師は最善を知る!(Doctor knows best!) 世界医師会が、台湾のWHOのすべての保健プログラムおよびIHRメカニズムへの参加を支持する総会決議を可決したことに感謝します。イエス!」と書き込んだ。
(蘇文悦)
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