アイルランド政府はこのほど、中国メーカーから購入した人工呼吸器の品質が基準を満たしていなかったとして、中国企業に返金を求めていると明らかにした。
アイリッシュ・タイムズ紙8月末の報道によると、同国の保健省は昨年、中国メーカー10社に人工呼吸器2200台を発注した。総額8100万ユーロ(約105億3425万円)を前払いした。中国メーカーが納入したのは465台のみだった。同省が実施した品質テストで、人工呼吸器は基準値より下回ったことがわかった。現在、中国製の人工呼吸器は1台も使用していないという。
品質テストでは、100台の故障率は41%に達した。この結果を受け、アイルランド政府は昨年4月以降、発注の多くをキャンセルした。
報道によると、保健省は法的手段などを通して、8100万ユーロの一部を中国企業から回収した。残り約3500万ユーロ(約45億5184万円)は返金されていない。アイルランド政府は現在、中国企業4社に法的な措置を講じているという。
アイルランド世論と一部の議員は、衛生当局が当時、計画的に発注しなかったことが原因で、税金が無駄になったと批判している。
保健省は昨年、多くの国では感染拡大により多数の死者が出ていたことを踏まえて、多めに注文したと釈明した。
(翻訳編集・張哲)
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