岸信夫防衛相はこのほど、国際社会に対して、「台湾の存続」について一層の注意を払うよう呼びかけた。同氏は、中国軍は台湾を囲み込もうとしていると警告した。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が2日、報じた。
岸防衛相はFT紙のインタビューで、台湾の将来が軍事衝突によって決められることを防ぐためには、幅広い国際的な圧力が不可欠だと述べた。同氏は、「台湾を包囲しようとする中国側の様々な動きがみられる」と語った。
FT紙は、日本政府が先月発表した防衛白書に注目した。白書は、初めて台湾問題は日本の安全保障に関わる重要な問題であると示したうえ、日本はより強い「危機感」を持って台湾海峡情勢を注視する必要があると強調した。
昨年以来、中国軍の軍用機は頻繁に、台湾西南部海域の上空の防空識別圏(ADIZ)に進入し、また、台湾南部まで飛行し、東南部沿岸の領空にも侵犯した。同時に、ますます多くの中国海軍の艦船も、太平洋側である台湾東部海域付近に現れるようになったとFT紙は指摘した。
岸氏は、台湾海峡の平和は国際社会が要求する場合のみ保証されると強調した。
(翻訳編集・張哲)
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