中印の衝突地域 中国は4万人の軍隊配備か 撤退約束守らず

2020/07/24
更新: 2020/07/24

インド政府関係者によると、中印両軍は6月に衝突が発生したヒマラヤ山脈の国境沿いの係争地から撤退を約束したにも関わらず、中国は軍隊を引き揚げていないという。駐留させている兵士の数は4万人とのインドメディアの報道もある。

国境のラダック東部では、6月15日に両軍の衝突が起き、20人のインド兵が死亡した。インドの通信社PTIなどによると、数回の両国の軍事協議を経たが、中国は撤退していないという。

「中国は、防空システム、装甲人員輸送車、長距離砲などの重火器に支えられた約4万人の大規模な軍隊の配備を維持し続けている。中国は、いかなる撤退の兆候も見せていない」と、通信社ANIは情報筋の発言を報じた。

最近の両国の軍事協議は7月14日、15日に行われ、双方が撤退プロセスを相互に監視することに同意した。しかし、大きな進展はなかった。

インドの国家安全保障顧問のアジット・ドバル氏は、地域の緊張緩和には、双方の軍事力を恒久的に撤退させなければならないとの見方を示している。

(翻訳編集・佐渡道世)