中国で4例目のペスト確認、東北部長春市にも発生とネットの書き込み

2019/11/29
更新: 2019/11/29

中国内モンゴル自治区の医療当局である衛生健康委員会は27日、ウェブサイトで、ウランチャブ市四子王旗で4例目のペスト感染を確認したと発表した。中国のソーシャルメディア上では、ペストの感染は東北部の吉林省長春市にも発生したと投稿された。中国当局はこの情報を投稿したユーザーのアカウントを封鎖した。

11月23日、中国版ツイッター「微博」では、長春市の住民とみられるユーザーは、「高熱を出した叔父は複数の病院で診察してもらったが、診断がつかず、治療を受けられなかった」などと書き込んだ。

「長春市伝染病病院に行った。医者はペストの可能性を排除できないと言ったが、ペストか食中毒かを診断する能力はないと話した。吉林大学白求恩第一病院に行くようにと言われて、そこに行ったが結局、拒否された」

このユーザーによると、高熱を出した男性は57歳で、発熱のほかにショックを起こし、喀血などの症状があったという。ユーザーは26日、男性が死亡したと投稿した。

その後、他のユーザーの通報を受けて、微博は同ユーザーのアカウントを凍結した。

中国当局は、ペスト感染に関する情報の検閲と封鎖を強化した。微博では、内モンゴル自治区包頭市や河北省張康保県で、ペスト感染者がいるとの投稿は削除された。

包頭市警察は23日、同市や達茂旗地区でのペストの広まりをネット上に書き込んだ住民を5日間拘留すると発表した。声明で、警察は市疫病コントロールセンターの情報として、包頭市内でペスト感染は確認されていないとした。

いっぽう、米中国語テレビ放送「新唐人」によると、北京市宣武病院の事情を知る市民は、「北京市内で確認されたペスト感染例は2人ではなく、6人だ。当局は口外してはならないと命じた」と話した。

(翻訳編集・張哲)