米国当局の調査によると、在中国の米国大使館や領事館では、不快感をもたらす「異常な音と圧力」が報告されてから、これまでに11人の関係者が医療検査のために帰国している。米メディアが報じた。
米政府系VOAが伝える匿名の米当局者によると、それぞれの帰国者は広州領事館で8人、上海領事館で1人、北京大使館から2人だという。さらに、これまでに職員25人が異常な音による不快感を経験している。
しかし、ウォールストリート・ジャーナルの取材に応じた中国駐在員は、すべての帰国対応がいわゆる「音波攻撃」に関連しているわけではないと述べた。
「音波攻撃」に米当局が懸念を抱いていることがうかがえる。同紙によると、中国駐在者250人は米国公館を通じて、医療検査を受けるよう求める通知を受け取っている。
ホワイトハウスは、ポンペオ米国務長官が中国外交部長(外相)王毅氏に電話で、北朝鮮の核問題を交渉すると同時に、中国駐在員に向けられた異常な音の攻撃が起こらないよう対応を求めた。
米国の中国駐在員が経験した異常音による不快感は、2017年キューバの米国外交官やその家族が経験したものと似ているとされる。米国キューバ間の外交関係が悪化したため、政府は一部の外交官と家族を帰国させた。
米国務省は6月30日、一部の外交官と家族が状況調査のために帰国したと書面で発表した。
(編集・佐渡道世)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。