米ワシントンDCのキャピタル・ヒル周辺で20日、世界各国から集まった気功グループ、法輪功の学習者1万人近くが集会とパレードを行った。学習者らは、中国共産党による弾圧を即座に停止するよう呼び掛けた。10人以上の米国会議員や人権団体の関係者が出席した。議員らは反迫害活動への支持を示し、共産主義による危害を訴えた。
共和党所属のダナ・ローラバッカ―議員は集会で講演を行った。議員は今月8日、迫害を停止し、共産党とその関連組織からの脱退活動を応援する第932号決議案を国会に提出した。中国国内で起きている共産党脱退運動について、「世界の平和に大きな貢献をしている」と評価し、「中国共産党が今日の集会を目にしたら、近い将来,党は崩壊すると自覚するようになると思う」と述べた。
共産主義国家キューバ出身のイリアナ・ロス・レイティネン議員は「共産主義は人間としての全ての権利を奪おうとしている」と批判した。中国当局が法輪功学習者への迫害を停止するまで、議会とともに圧力をかけていくと表明した。
テッド・ポー議員は、中国共産党政権が中国国民の信仰自由の権利を奪ったと批判した。「自国民を投獄した上、その臓器を売買して莫大(ばくだい)な利益を得た。これはまさに、全世界で最も邪悪な政権だ」と中国当局が法輪功学習者らを対象に行っている臓器狩りを強く非難した。
また、23人の国会議員が書面で、法輪功学習者が19年間続けてきた反弾圧活動を称賛し支持を示した。
中国当局による、法輪功学習者を対象にした臓器狩りの実態を調査したカナダの人権弁護士デービッド・マタス氏と元閣僚のデービッド・キルガー氏も集会に参加した。
両氏によると、臓器狩りの実態が明るみに出てから、現在スペイン、イタリア、台湾、イスラエルなどの各国政府は、中国への臓器移植ツアーを禁止する法案を実施した。
「中国当局が迫害を制止するまで、臓器狩りの実態を伝えていく」と両氏は述べた。
米国際宗教自由委員会のガイル・マンチン副主席は、「いかなる政府、党も人々と神との繋(つな)がりを断ち切ることはできない」と発言し、「中国共産党の蛮行が国際社会の人権ルールに違反しているだけでなく、人類の基礎である道徳を少しずつ削り取ってる」と批判した。
法輪功は、「真・善・忍」の理念に基づく中国の伝統的な修煉法を行っているとし、19年間続いている弾圧に抗議する。
(翻訳編集・張哲)
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