マイク・ペンス米副大統領は21日、米FOXニュースとのインタビューで金正恩・朝鮮労働党委員長に対して、トランプ米大統領を欺こうとするのは大きな間違いだと警告した。最近、北朝鮮が南北閣僚級会談を一方的に延期し、米国の核廃棄要求に反発、米朝首脳会談の取り消しを言及するなど主導権争いに出るにつれ、ペンス氏がトランプ政権の北朝鮮の非核化の意志を明らかにしたと解釈されている。
ペンス氏は金委員長が(非核化に)同意しない場合は、「リビアモデル」のように終わるだけだとし、トランプ政権が「核兵器と弾道ミサイルを保有して、米国とその同盟国らを脅かす北朝鮮政権を放っておかないだろう」と強調した。また非核化の目標に達するまで「最大圧力を維持しながら」会話を追求していくとしながらも、「平和的な解決策を希望する」と述べた。
またトランプ大統領がノーベル賞やアメリカ中間選挙などの政治的目的のために米朝首脳会談を推進するとの批判について言及、「私はトランプ大統領が(米朝首脳会談を)ショーに考えていると思わない」「トランプ大統領は平和を考えている」と反論した。
トランプ大統領は23日、ホワイトハウスでの韓国文在寅大統領との首脳会談前、メディアの質問に対して、金委員長が米国側の提示する完全なる非核化に向けた条件を受け入れる意向がなければ、6月に予定されたシンガポールでの米朝首脳会談は見送るとの考えを示した。また、この場合、別の機会を設ける可能性はあるとも述べた。
(編集・斎潤)
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