北京市当局は28日、今年初の黄砂青色警報を発令した。当局は24日に今月2回目の大気汚染「オレンジ色警報」を発動したばかり。PM2.5による深刻な大気汚染に続き、砂嵐に見舞われた北京市民の間では不満が高まっている。
北京の中央気象台が28日午後13時に発表した観測値によると、午前5時から7時まで北京地区のPM10(浮遊粉じん)の濃度は、1立方メートルあたり282マイクログラムから2000マイクログラムに急上昇し、「厳重汚染」の水準に達した。
なかでも、北京近郊の定陵地区では、1立方メートルあたり3157マイクログラムを観測した。同時に北京の大半の地域では、PM2.5の濃度が1立方メートルあたり180~335マイクログラム測定されたという。
中国メディアによると、26日から28日まで、北京のほか、天津市、遼寧省、吉林省、内モンゴル東部、河北省中部と北部など広範囲の地域で強烈な砂嵐に見舞われた。
連日の大気汚染に対して、北京市民はインターネット上で不満をあらわにした。
「(当局の大気汚染)対策がまだまだ不十分」
「今日みたいな天気は本当に嫌だ。土を飲み込んでいるような感じだ」
なかに、黄砂の原因は訪中を終えたばかりの北朝鮮金正恩労働党委員長にあるとする人もいる。
「太っちょ(金委員長)が来たせいだ。妖怪が来たからだ」
(翻訳編集・張哲)
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