北朝鮮を旅行中に拘束され、帰国後間も無く死亡した米国人大学生オットー・ワームビア(当時22歳)さんの両親は26日、フォックスニュースの番組に出演し、帰国後のオットーさんの状況を初めて明らかにした。オットーさんは昨年1月に北朝鮮当局に拘留され、今年6月13日に昏睡状態で帰国し、19日に死亡した。父親は北朝鮮が「テロリスト」であり決して許されるべきではないと話した。
拷問により変わり果てた姿
両親はオットーさんの帰国前に医師から脳損傷があると告げられたものの、オットーさんの状態は想像をはるかに超えるものだった。
「私たちが飛行機に近づいた時でした。飛行機は着陸したばかりで、エンジンがまだ唸っていました。飛行機の中に入ろうとタラップを半分まで上ったとき、突然叫び声が聞こえました。無意識に発したようで、人が出す声とは思えませんでした」父のフリードリックさんは、息子の声を認知できなかった。
オットーさんは担架に横たわり、激しく痙攣し、時折、恐ろしい声で叫んでいたという。
「オットーの髪の毛は全て刈り取られ、鼻には治療用のチューブが挿してあった。そして横たわっておもむろに空を見上げ、激しく痙攣していました」「息子の目は見えず、耳も聞こえなくなっていました。歯はめちゃくちゃにへし折られ、誰かにペンチで拷問されたかのようでした」とフリードリックさんは息子の様子を伝えた。
北朝鮮はテロリスト
フリードリックさんは北朝鮮について、「彼らはオットーを誘拐し、拷問虐待を加え、故意に傷つけたテロリストであり、世界中の国に対し、北朝鮮をテロ支援国家に指定するよう要求したい」と話した。
また、北朝鮮がテロ支援国家に指定されていないことを知ってワームビアさん夫婦は驚愕し、「私たちは世界中の国に対し、北朝鮮をテロ支援国家に指定するよう要求したい」と話した。
(編集翻訳・文亮)
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