米ベンチャー投資家のティム・ドレイパー(Tim Draper)氏は、中国では資本規制によって海外への送金が非常に難しいことから、中国への投資は取りやめたという。米ブルームバーグが6日に報じた。
ドレイパー氏は、「なぜお金を取り出させない国に投資するのか、わからない。ブラックホールにお金を投げ入れるかのようだ」と中国の出入金の困難を指摘し、「今はもう中国に投資していない。門を閉じた」と同メディアの取材に答えた。
また、ドレイパー氏は受託者として、投資者の資産を守らないといけないと明言。投資ターゲットをインドネシアや南アメリカ、アフリカなど他の発展途上国に向けるとの考えを示した。
ティム・ドレイパー氏は米シリコンバレーでベンチャー投資を続けている名門家系の3代目で、過去の主な投資企業としてはスペースX(SpaceX)、スカイプ(Skype)やホットメール(Hotmail)などが挙げられる。
中国当局は人民元安や資本流出などを抑制するため、昨年末から人民元の海外送金を巡る規制をいっそう強化した。それにより、海外送金が止まったりする事例が続出し、外資や多くの中国企業への影響が広がっている。
(翻訳編集・王君宜)
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