アップル社が運営するiPhone、iPod touch、iPad向けアプリケーションのダウンロードサービス、App Store(アップストア)では、無料のものから有償のものまで200万種以上ものアプリが提供されているが、トランプ米大統領がスマートフォンにダウンロードしているアプリは、ただ一つ。彼の言葉を全世界に伝える、あのアプリだけ。
セキュリティの厳しい大統領スマホ
ホワイトハウス職員によると、トランプ大統領所有のスマートフォンには、ツイッターとスケジュール管理アプリ以外のアプリはダウンロードされていない。世界最大のビジネス英文誌『フォーチュン』が、メディアトレンド、政治、ビジネス、テクノロジーに特化したサイト、「AXIOS」からの引用として報じた。ここまでシンプルな設定のiPhoneを使用しているのは、莫大な数にのぼるアップルユーザーの中でも極めて珍しいと思われる。
今年3月、ホワイトハウスのツイッター公式サイトは、トランプ大統領がそれまで使用していたAndroid端末を、より安全性の高いアップル社製のスマートフォンに変更したと発表した。それ以降、大統領のツイートは全てその新しい端末から発信されていると報じられている。
同誌は、トランプ大統領のスマートフォンに、ツイッター以外のアプリがインストールされていない理由について、セキュリティ上のリスクを減らすためだと分析している。
トランプ大統領の「ツイッター政治」は、もはや人々の間で目新しい話題ではなくなった。大統領は既存のメディアを素通りして、自分自身の「ニュースサイト」を築き上げてしまったようだ。
(翻訳編集・島津彰浩)
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