アフリカ南部で新たな残骸 失踪したMH370便とほぼ確定

2016/03/25
更新: 2016/03/25

アフリカ大陸南部、モザンビークの海岸で見つかった飛行機の残骸2片について、オーストラリアのダレン・チェスターインフラ運輸相は24日、専門家の分析によって2年前に消息を絶ったマレーシア航空MH370便の一部であることがほぼ確定したと発表した。

CNNニュースサイトの23日の報道によると、この残骸は南アフリカ西ケープ州の町モーゼル・ベイ付近の海岸で、考古学者などによって発見された。エンジンカバーと見られる破片には、エンジンメーカー「Rolls Royce」のエンブレムが入っていた。

チェスター運輸相は「残骸がMH370便のものであるとほぼ確定した」と発表するとともに、残骸の見つかった場所がオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の作成した漂流ルートの想定モデルとも合致したことから、同国が陣頭指揮を執っていた国際捜索活動の捜索エリアが正しかったことが証明されたと説明した。

中国とマレーシアの捜索隊もこの捜索活動に参加している。

MH370便の失踪は、航空史上最大の謎の一つとされている。14年3月8日早朝、クアラルンプール発北京行きのMH370便がインド洋上空で突然消息を絶った。乗客乗員は合わせて239人、そのうち153人が中国人だった。失踪から2年間にわたって捜索活動が行われてきたが、有力な手掛かりはほとんど見つかっておらず、昨年7月にマダガスカル沖のフランス領レユニオン島で発見されたジェット機の一部がMH370便の残骸であると確認されるにとどまっていた。

(翻訳編集・桜井信一)

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