中国で相次ぐチベット人の焼身自殺 今月で21人

2012/11/28
更新: 2012/11/28

【大紀元日本11月28日】中国の甘粛省、四川省及び青海省で25日から26日にかけて、4人のチベット人が相次ぎ焼身自殺を図った。そのうち、3人が死亡し、1人は生死が不明である。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジアの報道によると、25日に青海省黄南州澤庫県で17才の尼僧が政府庁舎の前で焼身自殺した。26日に甘粛省夏河県で18才と24才の住民がそれぞれ焼身自殺を図った。また、同日にも四川省甘孜州色達県で20歳の男性が焼身自殺したが、直後に駆けつけた警官によって連れ去られたため、生死は不明である。

 チベットにおける中国当局の高圧的政策に抗議するため、焼身自殺を図ったチベット人は今月だけで21人に上った。

 このほか、青河省海南州共和県で、地元政府が「チベット語学習は無用」、「焼身自殺は愚行」と書かれた小冊子を配布したことに抗議する学生1000人がデモを行った。当局は武装警察を出動し、デモを鎮圧したが、20数人が負傷し病院に運ばれた。現在の所、学校全体が武装警察に監視され、同地区の通信は遮断された。
 

 (翻訳編集・池葉笑子)
関連特集: チベット特集