中国共産党政権はカンゼ・チベット族自治州にある仏像を取り壊した。12月以来、3体目となる。信教を断念させるために精神的苦痛を与えることが狙いとみられる。ラジオ・フリー・アジア(RFA)2月28日付が報じた。
報道によると、1月下旬に取り壊しが行われた。仏像は3階建(高さ約12メートル)ほどで、6年前に建てられたばかりだったという。中国共産党は昨年末にもカンゼ・チベット族自治州の仏像の解体工事を行なっており、異議を唱えたチベット人は殴打され、逮捕された。同政権は地元の僧侶とチベット住民に解体工事への立ち合いを強要していた。
現地消息筋は「(仏像の取り壊しは)中国共産党によるチベット人の信仰の自由への侵害にほかならない」と憤りをあらわにした。
米国務省は2体目の仏像の取り壊しが行われた1月、「中国共産党政権によるチベット仏教徒に対する弾圧行為がエスカレートしている」と非難する声明を発表。チベット人の信仰の自由を尊重するよう求めた。
中国当局はすでにチベットの寺院に掲げられている亡命中のチベット仏教の精神的指導者ダライ・ラマ14世の写真を中国共産党の指導者の肖像に差し替えている。
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