【大紀元日本10月9日】韓国観光発展局は5日、先月末からの中国大型連休中に韓国へ旅行する中国人観光客は10万人超え、消費総額は2000億ウォン(約140億円)を突破する見込みだと発表した。韓国政府はここ数年、中国人観光客の韓国への査証(ビザ)申請手続きを簡略化するなど、誘致に力を入れてきた。
中国新聞社の報道によれば、中国人観光客は韓国で、一般的な観光やショッピングのほか、多くの女性は美容整形を目的に訪れている。「大型連休中は中国人観光客の手術予約でいっぱい。韓国人患者はほとんど受け付けていない」。江南(カンナム)地区のある美容整形外科医はそう話す。美白などのスキンケアを目的とするリピーターも急増しているという。
中国社会科学院経済所研究員・_zhan_小洪氏による新華社傘下の瞭望東方週刊への寄稿では、2010年に韓国を訪れた観光客は日本人が303万人で、中国人が187万人で1位と2位を占めた。しかし、それぞれの消費金額は、日本人平均1人1069米ドルに対して、中国人平均1人1588米ドルで逆転している。香港とマカオを除けば、韓国は中国人が本土以外でもっとも多く訪れる場所になっている。
韓国当局は2020年までに、中国の1%の人口を観光客として韓国に誘致できれば、少なくとも1000万人を突破すると意気込んでおり、仮に0.5%でも500万人となるため、観光業として大きな経済効果が望めるとしている。
朝鮮日報も「中国観光客―未来の投資者」と題する記事の中で、中国人観光客は韓国の不動産産業の景気上昇にも一役買ってもらえると期待を寄せている。
(翻訳編集・余靜)
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