【特別報道】韓国政府の恥 中共に屈服し法輪功学習者を強制送還 

2011/09/19
更新: 2011/09/19

【大紀元日本9月19日】このほど、韓国法務部ソウル出入国管理事務所の職員らが、法輪功学習者の金さんの家に突入し、彼を連行し、そしてその夜直ちに外国人留置センター(強制送還される直前の居場所)へ移送した。現在、この法輪功学習者はいつでも中国に強制送還される危険に直面している。難民申請が却下された中国人法輪功学習者に対して、 韓国政府は最近2年間で10人もの中国籍法輪功学習者を強制送還したが、今回の行動はそれらに続く新たな悪質行為である。

中国大陸の法輪功学習者が中国共産党当局により残酷な迫害を受けているにもかかわらず、韓国法務部の所為は、井戸に落ちた人に石を投げ入れるも同然で、悪人を助け悪事を働いており、必ず世人に軽蔑されることであろう。ここに私たちは強い譴責を表す。同時に、韓国法務部の所為は、韓国の関連法律及び韓国政府の締結した国際公約に厳しく背いており、韓国政府のイメージをひどく傷つけ、韓国の民衆にも恥をかかせている。もし是正しなければ、韓国の未来に深刻な影響をもたらすであろう。

周知のように、1999年7月20点xun_ネ来、中国大陸では法輪功学習者への残酷な迫害が起こっており、数十万ないし百万の人々が当局に捕まえられ、拘禁され、電気椅子や地下牢、水牢、薬物注入、性的虐待などの拷問にかけられてきた。民間のルートを通じて確認されただけでも、3400名あまりの法輪功学習者が迫害で死に至っているが、これは氷山の一角にすぎない。

この迫害に対して国際社会から次々に激しい非難の声が出ている中、韓国政府は過去2年間で6回、合わせて10人の中国籍法輪功学習者を強制送還し、彼らを迫害そして生命の危険にさらしてきた。韓国政府の所為は、基本的な道義と人権の準則に背き、韓国の出入国管理法に背き、「国連難民条約」などの国際条約にも背いている。

韓国法務部の出入国管理法第76条第8節第2行にはこう書かれている。「法務部長官は難民資格の許可を得ていない個人に対して、特に人道的配慮、認証が必要な場合、大統領令によってその人に滞在の許可を与えることができる」

1951年7月28日に可決された「国連難民条約」第33条によると、いかなる締約国もいかなる方法で、人種、宗教、国籍もしくは特定の社会的集団の構成員であること又は政治的意見のためにその生命又は自由が脅威にさらされるおそれのある領域の国境へ追放し又は送還してはならないという。1997年1月1日までの締約国は128カ国で、韓国もその一つである。公約締結の目的は人種、宗教、国籍などの原因で難民になった人たちに最も広範な基本的権利と自由を有することを保障するためのものである。韓国は締約国として、中共当局によって迫害されている法輪功学習者を受け入れるのは当然の責任である。

さらに、韓国が1995年に参加した「拷問等禁止条約」第3条に、「締約国は、いずれの者をも、その者に対する拷問が行われるおそれがあると信ずるに足りる実質的な根拠がある他の国へ追放し、送還し又は引き渡してはならない」とある。

それでは、韓国政府はどうしてこれらの条約を無視して、天下の大悪をあえて犯すのか。中共から圧力があるのは明らかだ。

韓国政府消息筋(匿名)から韓国メディアへの話によると、宣伝担当の中共政治局常務委員の李長春が2009年に韓国を訪問した際、韓国政府にあからさまに「法輪功学習者を韓国から追い出せ」と脅迫したという。その後間もなくして、法輪功の難民申請者に対して韓国法務部が迅速に否決の処理を行い始めた、法輪功学習者の強制送還もその時から始まった。2009年7月韓国政府が2回で3人の法輪功学習者を送還した後、米国の23名の議員が連名で韓国政府に手紙を送って、今後類似事件が発生しないよう求めた。しかし、韓国政府はその忠告を無視し、その後また7人を送還した。

私たちはこう聞きたくなる。韓国政府はまさか本当に中共の傀儡なのか。その裏に、何か人に顔向けできない取引があるのか。

いかなる理由があろうとも、韓国政府が中共に屈服して人権、民主及び法制を踏みにじるやり方は、決して賢明ではなく、広大な韓国民衆にも受け入れられないだろう。世界が自由に向かい、1億余りの中国の民衆が中共とその関連組織から離脱しているのに、民主と自由の精神を持つはずの韓国政府は、歴史の流れに逆行している。それは自らを壊滅に導くことになるのではなかろうか。

中共の法輪功に対する迫害はすでに12年が経過した。当初中共は3カ月で法輪功を消滅させると企てたが、12年経った今、法輪功は110余りの国と地区に広がり、法輪功の真相もますます広まった。一方、迫害の継続は難しくなっており、中共自身は末路に向かっており、崩壊寸前である。韓国政府は本当に末路に向かう中共と仲間になるつもりか。中共が数多くの善良な法輪功学習者に対して血生臭い弾圧を行っている今、韓国政府は本当に自らの手をその血で染めるのか。本当に自らを歴史の法廷に送るのか。迫害が制止され、審判で罪を追及される時、韓国政府は自らの恥辱をどう洗い流すのか。

韓国は仏教、キリスト教を信奉する国家であり、善悪に応報があるという価値観には深い理解を持っているはずである。韓国の人々は気骨がある。韓国政府にぜひ熟考してもらいたい。自らの国民に仁無し、義無しの悪名を背負わせてもいいのか。中共について行き永遠に戻れない深淵に落ちてもいいのか。

他人の苦難を無視すれば、災難は自らとも遠くはない。韓国政府に真摯に申し上げたい。国策に背き、国際条約に背く今の所為を是正し、中共に屈服せず、人権、民主、法制を尊重し、韓国と韓国人民のために正しい道を選び、韓国に幸福をもたらすよう切に望む。

(文・大紀元米国本部編集部、翻訳・日本語ウェブ編集部)