猛暑後に豪雨 中国南部9省1719万人被災 北京市、多くの路面陥没

2010/07/12
更新: 2010/07/12

【大紀元日本7月12日】酷暑を抜け出した中国南方地区は、またも豪雨に遭遇、一部の省では深刻な洪水に見舞われている。熱波だった北部の北京も、10日、大雨により路面が陥没、ガス漏れの事故も発生した。

7月10日時点の統計によると、7月1点xun_ネ来、豪雨により山崩れ土石流などの地質災害が引き起され、浙江、安慶、福建など9省では1719万人が被害に見舞われ、災害により50人が死亡、15人が行方不明となっている。農作物の被害面積は946.5千ヘクタール。この中で収穫が全く見込めなくなった面積は133.9千ヘクタール。倒壊した家屋は4.2万戸、損壊した家屋は12.1戸。直接経済損失は89.3億元。

一方、10日午前5時ごろ、北京市では前の晩からの雨により路面が陥没した。道路にたまった雨水を取水機により徹夜で汲み上げた作業員によると、汚水管が先に潰れ、ガス管を押しつぶしたためガス漏れも発生したという。この他の地区でも多くの路面陥没が確認されている。

三峡ダム区では山崩れ 小学校が土石流に埋もれる

湖北省では連日の大雨により三峡ダム区楽天渓鎮で山崩れが発生した。目撃者の話によると8日晩から9日朝にかけ、巨大な濁流が校庭や町に向かって流れ込み、三峡小学校の全校舎が浸水。学校の塀や門も土石流により破壊され、学校は50センチ以上の土砂に覆われた

中央気象台は10日朝、豪雨オレンジシグナルを継続して発令した。この先3日、青蔵高原中東部およびそれより東の大部分の地区でははっきりした雨天が一度あり、これらの地域の四川南部、重慶、貴州の大部分、湖北の大部分、湖南中北部、安慶中南部、江西北部、江蘇中南部、浙江北部、上海などでは大雨、局部では豪雨になる見込み。

高速道路などで交通が中断

中国交通運輸部によると、青海、重慶、安慶、湖北棟の地区では深刻な洪水災害が発生しており、高速道路1本と省道16本の局部で交通が遮断されているという。

重慶市では連日の豪雨により一部の地域では浸水が深さ3メートルを超え、一部地区の電力供給が停止した。現在までに少なくとも7人がこの水害により死亡している。また、重慶に入る列車は、全面運転停止となり空港でも100便近くが遅延している。

この他、南方の多くの鉄道路線がダメージを受け、一部の鉄道では運行がマヒしている。焦柳鉄道湖南区間にあるトンネルでは土石流が発生し脱線事故が発生している。

(翻訳編集・坂本)