中国密輸者銃撃事件 北朝鮮、当事者の厳罰を約束

2010/06/11
更新: 2010/06/11

【大紀元日本6月11日】北朝鮮の国境警備隊が両国の国境地帯で密輸者の中国人に発砲し、3人が死亡した事件で、中国政府の外交抗議に対し、北朝鮮側が事件への沈痛の意を表明、当事者の厳罰を約束した。

4日未明、国境近くの丹東市市民4人が船で中朝国境の「鴨緑江(ヤールージャン)」から越境を試みた際に、北朝鮮の国境警備隊に銃撃され、3人が死亡、1人が負傷した。一行は北朝鮮に銅線の密輸に行くさなかであったという。

この事件について、中国外交部は、社会主義国の長年の盟友である北朝鮮に、異例の外交抗議を行った。

その後、中国の政府メディア「中央テレビ(CCTV)」と新華社の10日の報道によると、北朝鮮側の初動調査の結果、事件は偶発的なものとの見解を中国政府に報告したが、同国は死者の遺族や、負傷者に慰問の意を表明し、事件への更なる調査を約束、再発防止を誓ったという。

報道によると、中朝両国の国境警備機関は今後、協力して事件の処理に当たる方針だ。

物不足の北朝鮮への密輸ビジネスが国境地帯で横行していると、一部メディアが報じた。

韓国海軍哨戒艦「天安」の沈没事件で北朝鮮が警戒を強めている矢先の出来事であり、中国政府の対北朝鮮の態度に、国際社会の注目が集まっている。

(翻訳編集・叶子)