【大紀元日本2月1日】広東省惠州市博羅県のあるヤミ解体所では、毎日100頭以上の病死ブタを解体、出荷していたことが、「南方日報」1月25日の潜入取材で分かった。
南方日報によると、解体所からは足を踏み入れる前から鼻を突く悪臭が漂い、中にはブタを茹でるための池が設置されている。床には、小型トラックが各地から運び込んだ病死ブタが並べられ、これらのブタの皮膚は紫色をしており、泥が付きハエの大群がたかっている。別の一角には精肉された各部位が並べられている。
作業員は毎日100頭以上の病死ブタを解体していると話し、社長は毎日数トンの肉を出荷していると話した。解体された病死ブタの肉は直接売買され、残った部分は民家を改装した冷凍倉庫に保管される。
事情を知る人物によると、この解体所は2年前から存在しており、ブタ肉の9割は詰め物や焼き物に加工され、残りは主に珠江デルタ地区農村部の市場に売られ、さらに一部は飲食店に流れているという。
これらの病死ブタは、解体所の悪質な手段により養豚場から集められてくる。解体所の社長は付近の村に部下を配置し、村の養豚場でブタが死ぬと見つけだして安値で買い取るのだ。従わなければ嫌がらせをし、もし長い間ブタが死ななければ鼠捕りの薬でブタを毒殺するのだという。
ヤミ解体所の存在が報道された後、博羅県公安が28日にヤミ解体所捜査に向かったところ、すでに放火され火の海と化していた。倒壊した建物内には焼け残った豚肉が散乱し、冷凍倉庫からは18頭の死んだブタが発見されている。
病死ブタは正体不明の細菌やウイルスに感染している可能性があり、腐敗した肉類には、人体に有害な細菌やウイルスが大量に含まれているため、食用には出来ないと医学専門家は指摘している。
(翻訳編集・坂本)
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