<新型インフル>軍隊の集団感染頻発 瀋陽市で百人以上入院

2009/12/22
更新: 2009/12/22

【大紀元日本12月22日】中国軍部の情報によると、今秋に入ってから、解放軍部隊でH1N1型インフルエンザの集団感染が各地で広まっており、深刻な状態にあるという。遼寧省では、学校での集団性新型インフルエンザ感染が2度のピークを迎えた後、先日軍隊でも集団感染が発生し、瀋陽市の陸軍総合病院では100人以上の軍人が治療を受けたとの情報が伝えられた。

海外中国語放送局「希望の声」は、瀋陽のある軍関係者から寄せられた情報を報道した。それによると、先日、瀋陽陸軍総合病院では100人以上の軍人が治療を受けたという。

同情報筋によると、遼寧省の重症患者は500人ほどいると考えられており、学校は感染が深刻な場所である。患者の多くは瀋陽市の指定病院に集中して送られ治療を受けている。

軍隊での感染は、遼寧省以外の地区でも発生している。新唐人テレビ11日の報道によると、最近、広州軍区総合病院の救急外来を訪ねる患者が急増し、毎日30~40人の重症患者が他の軍区病院から送られてくるという。また、済南軍区総合病院の場合は、毎日50~60人が入院し、半分以上が軍人で、一般の軍区病院で手の施しようのない重症患者であるという。

一方、成都軍区総合病院の医師は、同病院で対応できない患者はさらに専門病院に移動させ、隔離治療を行なうとしたが、死亡者数についての具体的なフィードバックはないという。

中国国防部は2日に北京で新型インフルエンザ感染現場での全軍による応急処置訓練を行ったことを発表した。中国軍部は既に15の専門家チーム及び32の応急処置支部を設け、各地軍隊に対して新型インフルエンザの感染予防等の指導に当たっているという。

(大紀元日本語報道編集チーム)