米大統領訪中、ウイグル人200人あまりが拘束=中国

2009/11/23
更新: 2024/04/22

【大紀元日本11月23日】海外ウイグル人団体によると、新疆ウイグル地区では、オバマ米大統領訪中の1カ月前から、中国当局はウイグル人の行動を制限し、北京への出入りを禁止した。また、11月に入ってからはウイグル人に対する大掛かりな取り締まりが行われ、250人を超えるウイグル人が拘束されたという。ラジオ自由アジア(RFA)が19日、伝えた。

「世界ウイグル代表大会」スポークスマンのディリシャティ氏によると、新疆のウイグル人からの情報として、中国政府は今月1日よりウイグル人に厳しい取り締まりを行い、自治区北部の伊梨地区、南部のカシ地区および和田地区では、すでに257人以上が拘束されたという。10日から18日の朝方まで、当局はカシ地区で取締りを行い、100人近いウイグル人が行方不明となった。家族らは、当局のどの執行部門に連行されたかも分からないという事態を訴えている。

また、ディリシャティ氏によると、中国当局は、オバマ米大統領が訪中する1か月前から、ウイグル人の北京への出入りを禁止したという。北京の大学へ通うウイグル人の青年は、学校を離れることを禁止され、北京を訪れたウイグル人直訴者は監禁されたとの情報も伝えられている。

更に、新疆ウイグル自治区駐北京事務所の幹部も、行動を制限されたという。ディリシャティ氏は、「先月、北京へ出張するウイグル人幹部の受け入れが拒否された。また、北京駐在のウイグル人職員は、オバマ大統領の訪問期間中、事務所を離れることを禁止された」と話している。

インターネットサイト「ウイグル・オンライン」の創始者で、中央民族大学ウイグル人副教授のイリハム氏は、「ここ2カ月間、ウイグル人は政治を語っていないし、集会もほとんど開いていない。7・5弾圧事件前から、彼ら(漢人)はウイグル人に対して偏見を持っていた。事件後、ウイグル人はさらに控えめにしている」と語った。同ウェブサイトの編集者ハイライティ氏(50)も先月1日、記者の取材に応じたことで「国家安全危害罪」の容疑で拘束されている。

(翻訳編集・余靜)