オバマ大統領訪中 在米華人、人権弁護士の救援署名運動

2009/10/28
更新: 2009/10/28

【大紀元日本10月28日】オバマ大統領の訪中を前に、ニューヨークのフラッシング地区にあるチャイナ・タウンでは、中国当局に逮捕され行方不明の人権弁護士高智晟氏の救出を訴えるため、在米の中国人が21日、署名運動をスタートさせた。中国当局に同弁護士の現状公開を求めるよう、オバマ大統領に期待している。

国外の中国民主団体「中国平和民主連盟」の主席・唐柏橋氏は署名を呼びかけながら、高氏に関して説明した。「高弁護士はかつて陝北省農民の人権のために弁護活動を行い、6百万元(約8400万円)の損害賠償を勝ち取り、数十万人がその恩恵を受けた。その後、法輪功弾圧の違法性を訴え、最高指導部に3回にわたり公開嘆願書を提出した。その間、中国共産党からの離脱を公に宣言し、米国議会にも書簡を送り、法輪功の無実を陳情した」

唐柏橋氏は、「同弁護士は一人で、中華民族十数億人の背筋を伸ばそうと必死に奮闘している。高智晟氏がいるからこそ、中国人の背筋はまだ折れていない」と、この一件の重要性を強調する。

中国社会民主党の代表・曾大軍氏は、「いま、私たちが高智晟氏を見つけ出さなければ、将来、もっと多くの人権弁護士が行方不明になってしまう」と切迫している事態を指摘した。

(※)高智晟弁護士

中国当局は、かつて、高智晟弁護士を「全国最優秀弁護士10人」に選出している。社会的弱者の無料弁護を引き受け、正義を追求したことで、中国全土に名を馳せた。中国当局に非合法とされ、弾圧されている法輪功について、2005年から3度にわたり最高指導部に公開嘆願書を提出し、弾圧の違法性と残虐性を訴え、迫害停止を求めた。2006年「国家政権転覆扇動罪」で、懲役3年、執行猶予5年の判決を受けた。仮釈放後、獄中で受けた様々な拷問を公開し、米国政府に中国人権問題への関心を呼びかける請願書を送った直後、2009年2月に再び逮捕されて所在不明になっている。同弁護士は2008年度のノーベル平和賞の有力候補者ともなり、敬虔なクリスチャンである。その妻と2人の子どもは今年5月、米国に脱出成功、難民と認定された。

(翻訳編集・叶子)
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