大型台風8号、過去50年で最悪の被害=台湾

2009/08/10
更新: 2009/08/10

【大紀元日本8月10日】台湾では、8日に上陸した大型台風8号「モーラコット」の影響で、河川が増水し、約20基の橋が分断され、一部の地域では2000ミリ以上の降雨量が観測された。少なくとも3人が死亡、19人が負傷し、31人が行方不明となっている。

台湾中央気象局のデータによると、台湾南部の屏東県だけでここ3日間の降雨量は1400ミリにも達し、土砂崩れなどで一部の道路は寸断されている。屏東県の一部の村は、丸ごと洪水に呑み込まれたという情報も伝わっている。また、9日には、南東部の台東県で、洪水によりホテルが倒壊した。

台湾ではここ数カ月、60年来の深刻な干ばつに見舞われており、上半期における降雨量は例年平均値の約半分しかなかった。

今回の豪雨は、過去50年で最悪となっている。

建物の1階が水に浸かるほどの洪水に見舞われた台東県市内(Getty Images)

台風8号の影響で、かつて「桃園一景」といわれた石門ダムは一年ぶりの放水を行った。(中央社)

台東県太麻里渓の堤防が決壊し、「南回鉄道」のレール約1キロが流され、橋は倒壊した。(中央社)

陥没した道路(中央社)

屋上で救援を待つ男性(Getty Images)

堤防が決壊し、大洪水が起きた屏東県(Getty Images)

台風8号がもたらした暴風雨で、沿海地域は海と化した。(Getty Images)

(余靜)