中学生自殺が原因、官民衝突事件へ発展=中国江蘇省

2008/10/27
更新: 2008/10/27

【大紀元日本10月27日】中国江蘇省宿遷市宿豫中学校で10月20日、大規模の官民衝突事件が発生した。衝突の原因は、同校の学生が教師から頻繁に体罰を受けたため、遺書を残し自殺したことから、両親が問い詰めたが、校長は両親を避け、さらに警察を呼び、両親に対して暴力を振るった上、学生の遺体を強奪しようとした。警察の暴行は約1万人の民衆の怒りを買った。民衆は学校を囲い、暴力を振るった警察官を殴打し、百人ほどでは大勢の群衆に太刀打ちできず、警察はその場から退散した。地元政府は現在情報を封鎖し、当日、警察と対立した抗議住民を追跡している。

新唐人テレビ局の報道によると、首つり自殺した学生は13歳で、体罰を行った教師を訴えるために遺書を残したという。

目撃者の馬さんは取材に対して、「民衆は現場にあった数十台の警察車両を囲んだ。約1万人いたため、交通は渋滞となり、学校の中も外も人でいっぱいだった。巡回警察は民衆を殴打したため、警察の車は群衆

にひっくり返された」と語った。

ある市民は、「警察は死者の遺体を火葬しようとしたが、両親に拒否された。しかし、警察はそれでも遺体を奪おうとし、両親を殴打したため、民衆が憤慨し警察と衝突した」と語った。

地元の大学生は、中国大陸の教育は詰め込み主義で、先生は成績の良い生徒を重視するだけで、学生たちの精神的圧力はとても大きいとし、これまでにも生徒の飛び降り自殺事件があったが、学校側はすべて情報を封鎖しているという。

同じ中学校の生徒・朱さんは、「学校を含めて、すべてのテレビ局も情報封鎖され、メディアは中に一歩も入ることはできない。われわれの宿豫中学校も同様に、先生からは新学期の生徒募集のこともあり、学校の信望を損なわないために、この事件について一言も述べてはならないと釘を刺された」と明らかにした。