人権聖火、中国湖南省長沙出現=民衆が積極的に参加

2008/04/09
更新: 2008/04/09

【大紀元日本4月9日】2008北京五輪せい火のリレーは世界各国で抗議を浴びているさなか、それと同時に世界を回っている人権聖火は、中国国内で多くの民衆に認識され、自発的にリレーに参加する人が増えている。人権聖火は4月6日に湖南省長沙で初めて姿が現れ、人権団体は長沙市名所・岳麓山で「人権聖火中国へ」のスローガン「一つの世界、同様な人権」を宣言した。ラジオ自由アジア(RFA)が明らかにした。

北京オリンピック聖火は4月6日にイギリスのロンドンに到着した。しかし待っていたのは抗議の連続だった。消火器で聖火を消そうとする抗議者もいた。チベット独立運動人士と民主化運動家約500人が「ダライラマと対話せよ」「言論の自由」の看板や横断幕を挙げた。

ロンドンで起きた北京オリンピックせい火への抗議活動に対して、北京五輪組織委員会せい火リレーセンターのスポークスマンはオリンピック精神が「平和、友情、進歩」であり、せい火に抗議することはオリンピック精神に違反した政治行動だと非難した。

中国当局のこの非難に対して、人権聖火調整センター、中国語メディア連絡担当・夏涵氏は「民衆がオリンピックを政治化したのではなく、オリンピックを政治化したのは中国当局自身だ、中国共産党は自国政府と違う声をすべて政治運動として鎮圧、例えば、最近起きたチベット人への鎮圧はまるで1989年天安門事件の再現である、国際社会の目の前で公然とたくさんの無実な民衆に向って実弾で殺害したことを見れば、誰でも、この政府の話を信用できない」と述べた。

人権聖火は中国で多くの人に認識され、リレーの自主参加者も増えている。夏涵氏は「私達が決めたルートでいうと、人権聖火はまだ東南地域をリレー中だが、インターネットなどを経由して、人権聖火の情報は既に全国に広がったようだ、例えば黒龍江省や、貴州、そして北京も上海も情報が届いている。情報を知っていた民衆も人権を守る決心を宣言した」と紹介した。

中国民主団体「汎藍連盟」のメンバーは4月6日に湖南省長沙市の名所岳麓山で「人権聖火中国へ」のスローガン「一つの世界、同様な人権」を大きな声で宣言したと夏涵氏は明らかにした。RFAの記者が「汎藍連盟」メンバー・謝福林氏に電話で確認すると、彼は「チベットでの鎮圧、民主運動家への迫害、みんな中国人権の現状を反映している、私達は民主国家の呼び掛けを応援し、行動に踏み切る」と熱く語った。

(翻訳/編集・侍傑)