北京五輪前に、法輪功への迫害を停止させよう=世界100万人署名活動、始動

2008/03/10
更新: 2008/03/10

【大紀元日本3月10日】中国で発生している法輪功への迫害を停止しようと、法輪功迫害真相調査団(CIPFG)とその支援者らは今月初めから、「世界100万人署名」活動を開始し、「2008年オリンピック大会を前に、中国共産党は即時に法輪功への迫害をやめなければならない」ことを訴えた。

CIPFG日本事務局によると、この署名活動は7月末、あるいは、法輪功への迫害が停止されるまで続けられるという。3月25日には、北京五輪の採火式がアテネで行われるため、前日にそれまでの署名をまとめ、記者会見などで発表する予定。これらの署名は、各国政府や議会、国際オリンピック委員会、国連、国際人権組織などに提出され、北京五輪開催前に、一日も早く法輪功への迫害が停止されるために効果的に使われるという。

法輪功は、中国で伝えられた伝統の気功修煉。心身を鍛え、真・善・忍という信念を掲げ、良い人間になろうとするもの。迫害前の中国では1億人が愛好しましていたと言われる。ところが、前国家主席・江沢民は、愛好者が多すぎることに脅威と嫉妬を感じ、8年前の1999年7月に法輪功を非合法化し、法輪功を学ぶ者を弾圧・迫害してきた。中国事情に詳しい専門家によると、「中国では、多くの人権侵害や非人道的な弾圧・迫害が横行しているが、この法輪功への迫害ほど、理不尽で、凄惨なものはない」という。

法輪功を愛好するある日本人は「毎朝出勤前に、公園で気功をやり、うそをつかず、善なる心を持ち、常に自分のことよりも他人のことを考える、社会のために貢献しよう、尽くしていこうと健気に努力する人々を弾圧し、迫害する。こんな理不尽なことがあっていいのでしょうか。法輪功の人々は中国社会に貢献していましたが、中国共産党政権は、そうした善き人々を弾圧し、迫害しているのです」と主張する。

法輪功の迫害は、迫害に抗議する学習者を逮捕し、まるで江戸時代の「踏み絵」のように、法輪功を止めるまで拷問が続けられ、瀕死の状態になるか、あるいは、不本意にも法輪功の修煉を止めるという同意書に署名しない限り、解放されることはない。

また、逮捕された法輪功学習者は、何の関係もない家族や職場の同僚に迫害の危険が及ぶため、一切身元を明かさないことから、拷問の末、殺害され、臓器を摘出されるという「臓器狩り」の餌食にされてしまい、文字通り、闇から闇へと葬り去られる。このため、この「臓器狩り」事件は、迫害が始まって6年近く経って発覚した。それまで、行方がわからなくなった学習者が多くいたが、この驚愕の事件に巻き込まれているとは想像もしなかったと、法輪功関係者は語る。

この「臓器狩り」の告発は、2人のカナダ人有識者(カナダ政府元閣僚と人権弁護士)によって検証され、「紛れもない事実」と結論された。カナダ政府元閣僚のデービッド・キルガー氏は元検察官であり、犯罪捜査の厳密な観点からこの告発を調査した。

CIPFGは、北京五輪まで1年前の昨年8月、「法輪功への迫害を停止しなければ、人権聖火リレーにより、全世界に中国の人権迫害を訴え、北京五輪参加への見直しを求めていく」と中国当局に勧告した。

人権聖火は、アテネで採火後、欧州からオーストラリアへ渡り、現在、インドから南アフリカ、イスラエルと渡り、米国を巡って、今年6月には日本に伝達される。

さらに、今月末から、中国大陸においても人権聖火リレーを展開することが決まった。CIPFGの発表によると、中国当局からの圧力や妨害が想定されるため、これまでとは違い、多種多様なやり方で臨機応変に対処していくという。人権聖火はまさに燎原の火のごとく全世界に広がりを見せている。

「世界100万人署名」活動については、所定の用紙に自筆で署名しなければならないため、署名用紙を請求する必要がある。日本事務局へメール(info@cipfg-jp.sakura.ne.jp)か、ファックス(03・5330・3346)へ、氏名と住所などを明記して連絡する。また、署名活動は、都内では、平日は国会前、土日は池袋や上野、銀座で行っている。

(記者・月川)