福建省武夷山:絶品の大紅袍茶葉、博物館に珍蔵

2007/10/14
更新: 2007/10/14

【大紀元日本10月14日】福建武夷山にある樹齢350年の大紅袍の親木から最後に摘み取られた茶葉20gが昨日武夷山市政府から中国国家博物館に贈呈され珍蔵された。今後この親木からは茶葉を製造しないという。

北京『新北京』の今日の報道によれば武夷山市の関係責任者が現在武夷山九龍窠風景区に生えている大紅袍の親木6本には350年以上の歴史があるとし、ユネスコの『武夷山世界自然文化遺産』にこの樹を古樹名木として加えることにした。これにより武夷山政府は昨年5月からこれらの木々の茶摘みを止め、特別保護管理下に置き茶葉の製造をしないということを実施している。

武夷山は中国烏龍茶、紅茶の発祥地で武夷山から産出される大紅袍は「岩茶(がんちゃ)の王」と呼ばれ、中国十大銘茶の1つに挙げられている。また、武夷岩茶(大紅袍)製造技術は昨年、中国の無形文化遺産に加えられた。

今回博物館に収められた大紅袍の茶葉は昨年5月に摘み取られた最後の茶葉で、博物館責任者によれば一万点近い各種収蔵品の中、以前収蔵した古代茶具用品や清代宮廷内のプーアル茶を除いてこの茶葉は同館唯一の現代茶葉であるという。

(翻訳・坂本)