【大紀元日本5月17日】陳水扁・台湾総統はこのほど、米メディアの取材に応じ、胡錦濤・中国共産党総書記の訪台を呼びかけ、これまでのように前提条件を一切付けないと述べた。
陳総統は、胡総書記が台湾の主権地位を認めるか認めまいかに拘わらず、台湾の訪問を歓迎する旨を示した。2000年以降、中国最高指導者を台湾に招こうと会談に積極的な態度を示したのは三度目だ。しかしこれまで、中国側からは一切返答はなかった。
陳総統は「仮に自分が北京を訪問するとしたら、相手からは必ず所謂『1つの中国』の原則を強制的に押し付けられ、最終的に統一することを迫られる。しかし、台湾政府は反対に、胡総書記を台湾訪問に招待するときは、相手に対して、『台湾が一主権独立国家であり、中国の一部ではない、中華人民共和国の地方政府ではない』などの付帯する前提条件をつけない。如何なる条件もつけず、台湾訪問を歓迎する」と強調した。
*「(胡総書記は)台湾について理解が足りない」=陳総統
陳総統は、胡総書記と直接に会談する機会があれば「台湾について理解が足りない」と伝えると語った。
陳総統は、「中共当局は、東西ドイツの統一をモデルにし、両岸に応用すべきだ…東西ドイツの統一は、胡総書記にとって参考になるものであるとし、否定しない方がよい」と語った。
陳総統は、中共側が台湾が主権独立国家であることを引き続き認めず、武力で威嚇し続け、台湾を矮小化し、地方化、孤立化し続けたり、台湾政府の公権を略奪したりすれば、両岸の距離はますます離れてしまうだろう」と強調した。
陳総統は、中共側にもし誠意があり、胡総書記が望んでいるのであれば、「台湾政府および人民を代表し、真摯に胡総書記の台湾訪問を歓迎する」と語った。