【大紀元日本11月8日】中国中央テレビ「ウィークリー・ニュース」によると、この2年で密造による粗悪な食塩が広東省で出回り、市販されている食塩の約二割が不良品で有害であるという。中央社が伝えた。
報道によると、今年四月、広東省湛江子徐聞県で大規模な食塩密造現場が摘発され、毎年8000トンの密造食塩が広州、中山、湛江等の省内各市場に入っていることがわかった。
6月には、同省増城市で特大の亜硝酸事件が発生、中毒者8人のうち1人が死亡した。それから間もなく同市でまがい物の食塩が発覚し、密造食塩4トンを押収した。
報道によると、ある店舗では、工業塩を食用塩に混ぜ込んでいたため、貴州省余慶県では10月、50人以上が亜硝酸塩中毒となり死亡者まで出る事件が発生した。
10月8日、貴州省余慶県龍鶏鎮の飲食店でビーフンを食べた客50人以上が、食後に前後不覚となり、鎮内の救急病院に搬送され、「亜硝酸塩中毒」と診断され、内一人が死亡した。県疾病予防センターの検査では、ビーフンの中に混入していた工業塩が原因であると判明した。
専門家の指摘では、工業塩の化学名称は「亜硝酸塩」であり、実際は一種の化学工業原料で、白色不透明な結晶体で食塩によく似ているが、食塩とは違い着色作用と防腐作用がある。人体に直接摂取すると、0・2グラムで中毒を引き起こし、0・3グラムで死に至るという。
中国衛生部が提供している資料では、亜硝酸塩の販売使用に対する管理が徹底していないため、中国各地では毎年のように亜硝酸塩中毒の事件が100件以上発生しており、化学性食中毒のトップを占めている。
今年上半期だけで、この種の中毒事件が60件以上発生しており、中毒者400人以上、死亡者は20人を数えている。
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