【大紀元日本11月8日】日本政府が国連制裁決意に従った対北輸出禁止贅沢品項目を選定するのに、藤本健二氏の著書「核と女を愛した将軍様」を参考にされていることが注目されている。
藤本氏は、かつて金正日総書記の元専属料理師として13年間勤めた後、2001年に北朝鮮を脱出した。韓国でも、同氏の著書「金正日の料理人」が出刊されたことがある。
北朝鮮の核実験後、国連制裁決議に含まれた「贅沢品」輸出禁止項目は、金正日をはじめとする北朝鮮高位層に打撃を加えるための制裁手段の一つだ。「贅沢品」には、金正日総書記の嗜好品と側近達に下賜する贈り物などが含まれる。
13年間も金正日総書記の専属料理師として仕えながら、招待所(ロイヤルファミリー別荘)及び個人執務室まで出入りすることができた藤本氏は、金正日総書記が平常時に何を食べて、どのような製品を使用しているのか本を通して詳しく紹介している。
金正日総書記は、食べ物に調味料 10gが足らないと苦情を言うほどと噂が立った口が肥えた「グルメ」だけに、贅沢品には、「食材」の種類がたくさん含まれている。
金正日が「フカヒレ」料理を好むということは、周知の事実だ。 フカヒレは、中国を通して輸入されるため、このように外国で輸入しなければならない食材を求めるため、藤本氏は 1年に 2-3回ほど、海外に出張することができた。
藤本氏は、ウルムチ(烏魯木斉:中国領内新疆ウイグル自治区の中心地)とタイ、マレーシアでメロンやぶどう、ドリアン、パパイヤ等の果物、チェコスロバキアでは生ビール、デンマークでは豚肉、イランとウズベキスタンではキャビア、マカオでは龍眼(用意目と似たようなインドが原産地の亜熱帯植被)、パキスタンではラクダ豚足などを購入した。
ある日急に「日本のヨモギ大福餅が食べたい」という金正日の指示があって、日本に急に買い付けの出張で寄ったりもした。
金正日は、またすしを食べるとき 「マグロのトロ、ワン・モア(もう一つ)」と叫ぶほど、すし等の生鮮料理も楽しんだ。 すし職人の藤本氏が、金正日総書記の専属料理人を出来た理由もここにある。
このような生鮮材料は主に日本で購入する。 金正日が好むマグロは東京最大の水産物市場の築地で購入する。この他にも生前の高英姫(金正日の愛妾)が好んだイカ、サンマ、あじ、串刺し肉、海ワカサギなども輸入した。
牛肉と豚肉は、北朝鮮当局が金正日総書記の為に別途飼育したものを食べるが、すきやき(日本鍋料理)用には、必ず三重県産の松阪牛肉を使用した。松坂牛肉は、日本でも「肉の芸術」と呼ばれる最高商品で、100g当たり 3150ウォンの呼び値がつく。
名古屋産の鶏肉、キッコーマン醤油、文明堂のカステラ、サントリー「インペリアル・ウィスキー」、日清のカップ麺なども、金正日総書記が楽しむ食べ物と最近知らされた。
酒を楽しむ金正日は、ウィスキーでは英国産「ジョニー・ウォーカースイング」、コニャックは、フランス産「ヘネシーXO」を主に飲む。
日本産ビールも金正日の食卓にしばしば上がったのだが、 「キリンビール」と「朝日スーパードライ」などを楽しんで飲んだという。
贅沢品には、金正日総書記及び彼の側近達が使用する家電製品も含まれる。コンピューターは NEC(日本電気株式会社)の製品が、エアコンは「ダイキン」などが愛用されている。
金正日総書記の「贅沢品」は、側近達に対する贈り物としても多用だ。金正日総書記は、自身に対する忠誠心を極大化するための戦略で、側近達に豪華な贈り物攻勢を繰り広げる。
代表的なのが 216(金正日総書記の生誕日)で始まるナンバープレートをつけたベンツ自動車の贈り物だ。藤本氏も、金正日総書記の専属料理人になった後、ベンツ自動車を贈り物としてもらった。金正日総書記は、ベンツ購入代金を金塊で決裁してきた。
金正日総書記は、この他にもホンダ「CB250」オートバイ、トヨタの「セルシオ」自動車も楽しんで乗る。 北朝鮮全域の招待所(金正日総書記の個人別荘)ごとには、マツダ「RX7」が配置されている。
この他にも、スイス産「ロレックス」腕時計、各種宝石と香水等も贈り物品目に含まれている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。