【大紀元日本11月5日】11月6日から開催する世界保健機関(WHO)の事務局長選挙を控え、北京当局は、中国の代表と選定された香港衛生署の前署長・陳馮富珍氏を全面に支持している。胡錦涛・総書記は4日、北京で開かれている中国・アフリカ協力フォーラムのサミットで、参加する48カ国のアフリカ諸国の首脳に、陳馮富珍氏への投票を働きかけていた。
VOAの報道によると、中国国務委員の唐家セン氏は、中国当局は最後の一秒までに陳馮富珍氏を堅く支持する意向を表明した。また、外務省報道官・劉建超の発言によると、胡錦涛・総書記が今回のサミットでアフリカ国家の首脳を接見する際に、陳馮富珍氏がWHOの事務局長の選挙に参加することを言及、中国側の態度を示し、アフリカ諸国の支持を求めた。
また、劉建超・報道官は、WHOの執行委員会による事務局長選挙は非公開投票であるため、アフリカ諸国の態度を明かすのを保留したいという。
中国の要請に一部のアフリカ諸国は積極的に応じなかったようだ。アフリカ南端部の国レソトの外相は、第一弾の投票でアフリカの代表に投票する、アフリカ代表が落選した場合、その後の投票で、中国代表に票を入れると明言した。
国際問題の専門家も、今回のWHO事務局長の選挙において、中国はアフリカ諸国の支持を強く得ている訳ではないと指摘、アフリカ代表が落選しない限り、陳馮富珍氏の当選は決して楽観視できないとの見解を示した。
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