【大紀元日本5月14日】ジンバブエのインフレ率が過去最高の1000%を記録、経済の正常化を目指し必死に取り組んでいる。年間のインフレ率は、4月時点で1,042.9%を記録、中央統計局(CSO)によると、月間ベースで21.1%。ジンバブエ経済は現在深刻な後退時期にあり、食糧、燃料、外貨等の不足に苦しんでいる。
BBCによると、ロバート・ムガベ大統領は、この問題は国内・海外の反対勢力が誘発したと譴責、国際通貨基金(IMF)は、ジンバブエのインフレが世界最高であると指摘した。専門家の多くが、与党の政策に責任をみており、白人農場主から土地を接収したことが事態を深刻化、農産物と輸出品の生産に打撃を与えたと指摘した。
ジンバブエの郊外インフラは現在機能しておらず、電力と水道が遮断され、米やパンなどの食料品価格が高騰、住宅、交通、教育等のコストも上がり続け、その一方で国民の60%が失業に苦しんでいる。IMFとその他国際経済団体は、改革を望んでいるが、大統領は外部の援助や干渉を望まない。
中共は昨年12月、ジンバブエとエアバス「神舟60」17機売却の契約を締結、ハイテク技術製品の輸出先として親交があるが、ジンバブエの国家財政は危機を迎えており、今後の経済協力は先行き不透明。