生きた人体から臓器摘出―中国大陸病院の証言録音

2006/04/27
更新: 2006/04/27

【大紀元日本4月27日】新唐人テレビ局の「時事論壇」番組はこのほど、中国蘇家屯強制労働収容所で行われた、生きた法輪功学習者からの臓器摘出、売買に関する疑問点について、大陸における独自の調査を行った。

番組の内容は以下のとおり。

まずは、3月からの1ヶ月間、中国遼寧省瀋陽市の郊外で何が起きたのかを見てみよう。

2006年3月9日、長期にわたり大陸で調査を行った日本の某テレビ局に勤めていたベテラン・ジャーナリストは、大紀元時報の海外支局に対し、中共が瀋陽市蘇家屯区の強制労働収容所に6000人以上の法輪功学習者を監禁し、生きている彼らの臓器を摘出し、高値で販売しており、臓器摘出された法輪功学習者は収容所内の焼却炉で焼却されていることを暴露した。同収容所に入れられたら最後、生きて外に出る者はいないという。

同情報は国際社会を震撼させた。諸説紛々の中で、ある非政府系国際団体「法輪功迫害の追跡調査国際組織(以下、追跡調査国際)」は、すでに緊急調査を行い、3月14日に第1段階の調査報告を発表した。

報告によると、遼寧省瀋陽市蘇家屯区には膨大な人体臓器の「市場」が存在していることが確認されている。「臓器提供者」を監禁する収容所から、血液などの適合検査作業、摘出手術、遺体の処理、臓器を使用する病院までが系統化されているという。調査によると、蘇家屯秘密収容所は2001年より臓器摘出を開始し、2002年にピークに達したという。秘密収容所は元地下防空壕およびその他の地下建築が改築されたもので、蘇家屯某病院付近の地下に設置されており、収容所への通路は病院の裏門にあるという。注目すべき点は、追跡調査報告が発表されて間もなく、瀋陽市の「臓器移植を紹介する」ウェブサイトは封鎖されたという。

3月17日、最初の証人に次いで2人目の証人が現れ、追跡調査報告が言及した病院は瀋陽市蘇家屯の「遼寧省血栓中西総合病院」であると証言した。証人によると、同病院に2001年より大量の法輪功学習者が連行され秘密裏に監禁されたという。また実際に、同病院で大量の生きた法輪功学習者から腎臓、肝臓および目の角膜の摘出が行われたと証言した。証人は、前夫が同病院で法輪功学習者の目の角膜を摘出する執刀医だったと語った。

3月27日、蘇家屯秘密収容所のことが暴露されてから19日目、中共当局は慌てて「人体臓器移植技術臨床応用管理暫定規則」を発布し、公に人体臓器売買を禁止した。しかし、同条例が実施されるのは7月1日となっている。同条例について、外界では人体臓器売買は非合法かつ非人道的な行為であり、即時に実施すべきであるにもかかわらず、実行日までの3ヵ月間、中共は何を企んでいるのかと疑問視されている。同番組ではその答えを探る。

3月28日、中共外交部スポークスマン秦剛氏は、蘇家屯秘密収容所の指摘に対して、公の場で事実を否定した。

しかし、中共当局が否定したすぐ後の3月31日、中国大陸にいる瀋陽市軍区にいる退職した軍医は、蘇家屯の病院で、確かに法輪功学習者たちが臓器摘出の犠牲となっていると証言し、遺体焼却やまだ生きている人を焼却するなどのことは普遍的に存在していること証言した。さらに、蘇家屯地区の収容所は全国36ヵ所の中の一部に過ぎないとし、黒龍江省、吉林省および遼寧省が法輪功学習者を監禁する収容所において、全国最大規模であると証言した。実際、法輪功学習者を収容する施設の中で5番目に大きい吉林省九台地区は、1万4000人もの人を監禁しているという。その他の資料によると、最も大きい収容所は吉林にある672-S号収容所で、12万人を超す法輪功学習者を監禁しているという。

同日、国際追跡調査は第2段階の調査報告を公開し、それによると蘇家屯血栓病院は、焼却炉を不法に設置していることが明らかとなった。相当数の遺体は、人目を避けるために、同病院内で処理されるからである。瀋陽地区では、膨大な人数の生存する臓器提供者がいることが確実であるという。蘇家屯に類似する秘密収容所は一ヵ所に留まらず、現在では少なくとも8の省および市で、大量の法輪功学習者から臓器を摘出し、移植していることが発覚している。

これらの証人が指摘したことは本当だろうか?また、中国大陸で生きた法輪功学習者から、臓器が摘出されているという事実があるのか検証してみることにする。

(録音2)

質問:臓器は死んだ遺体からのものですか?

医師:もちろん生きている者からです。死んだものは差し上げるわけには行きません。

質問:法輪功学習者のものはありますか?

医師:ここにあるものは、すべてそうです。

医師は堂々と、すべての臓器は法輪功学習者からであると述べ、さらにその臓器は若者からであると明かした。また、河南省鄭州医科大学第一付属医院の婦長・王氏は、上海中山医院と同様に、臓器はすべて健康な若者から摘出していることを保証しているという。

(録音4&5)

質問:湖北省医科大学大第2付属医院ですか?

回答:そうです。

質問:ここでは法輪功学習者の腎臓供給量はどうですか?

医師:まずまずでしょう。広州軍区総合病院、すなわち武漢総合病院へ問い合わせてみてもいいですよ。そちらと我々の病院は臓器提供源の調整を行っているのです。

質問:広州軍区武漢総合病院ですか?

回答:そうです。

質問:ここは、法輪功学習者の腎臓は入手可能でしょうか?

回答:法輪功学習者のものを使いたいならどんどん使えばよいし、法輪功であるかどうかは関係ないでしょう。

この医師はやや苛立っているようだ。彼にしてみれば、法輪功学習者の臓器を使うのに、騒ぐほどのものではないと言っているようだ。中共当局は、法輪功を「階級の敵」とし、それを民衆に大々的に宣伝したため、民衆の間では「階級の敵」を任意に処分することができるという思想がまかり通っている。法輪功学習者は、人間としてあるべき権利および尊厳を失い、多くの中国人も彼らに対して同情の心を無くしているのだ。

以上の録音内容から、中国大陸で生きた法輪功学習者から臓器を摘出し、売買するという犯罪が行われていることは、疑う余地もなく確実であることは明らかである。しかも、同様な犯罪は中国の大半の地区で行われている。

第3の証人が指摘したように、臓器摘出には、法輪功学習者を多く監禁している強制労働収容所、刑務所および病院が関与しており、この種の蛮行は各地で日々行われている。

(録音6)

質問:腎臓移植の場合は、何日待ちますか?

医師:毎日提供できます。当病院では毎日行っています。すべてが生きている人体からの腎臓です。

質問:法輪功学習者の腎臓はありますか?

医師:ありますよ。いらして下さい。

同医師が、将来反人類の罪およびジェノサイドの罪で裁かれるということを早急に自覚するよう希望する。

証人らは、このような非人道的な行為はすでに2000年から始まっており、2001~2002年にピークに達していたという。これは、多くの病院が達成したとする臓器移植の件数で実証できるだろう。また、同犯罪に関与した多くの軍隊病院および武装警察病院では、殺人は違法であることを知っているため、水面下で行っているのである。

注意すべき点は、同医師・袁氏は4月分には大量の提供源があると明言している。何故なのか?

前述の通り、蘇家屯の秘密収容所の指摘に対して、中共は3月27日に慌てて「人体臓器移植技術臨床応用管理暫定規則」を発表したが、施行日は7月1日となっている。何故3ヶ月以上も待つのか?

4月6日、蘇家屯秘密収容所の犯罪を暴露してからの3週間、収容所に監禁されている生き証人である法輪功学習者たちは、秘密裏に移動させられ、随時に殺害される可能性が高いと、法輪大法学会および「追跡調査国際」が緊急通告を発表した。それと同時に、中国大陸の一部の病院および移植センターでは、突如、大量の臓器移植手術が行われるようになった。このことから、中共当局が秘密収容所の被害者(証人)らを消滅させ、証拠隠滅を目的とした大量虐殺が発生していると推測される。

さらに、この推測を裏付けるように、山東省千佛山肝臓移植センターの医師は、我々に新たな情報を提供した。

(録音8)

質問:法輪功学習者のような健康な腎臓はありますか?

医師:うん、まあ、4月にはこのような供給は必ず増えるから。今も徐々に増えています。

質問:何故4月には増えるのですか?

医師:これについて説明はできません。これは、あれと関係が…いや…この問題はあなたに説明する必要はないから、この問題についての説明はできないのですが…。

2006年4月4日、法輪大法学会および明慧ネットは連携して、「蘇家屯秘密収容所および法輪功の迫害真相における中国大陸への調査連合委員会」を成立した。同委員会は、国際団体、国家機構およびメディア団体の関係者らを招き、連合調査団を組織し、大陸へ赴き、いかなる干渉も受けない独自で直接に調査および証拠収集を行い、全面的に蘇家屯やその他地区の秘密収容所および法輪功に対する迫害の真相調査を行うことにした。

法輪大法学会および明慧ネットは同連合調査委員会の発起人として、すべての正義の力および善良な民衆が同調査団に協力し、一日も早く迫害の真相を明らかにし、7年も続いた残酷な迫害を終結するよう呼びかけた。