【大紀元日本4月20日】第二次世界大戦終戦時、サハリンの防衛隊を最後に失踪していた旧日本陸軍兵士の上野(うわの)石之助さん(83)が19日、63年ぶりにウクライナから帰国した。
厚生労働省当局によると、上野氏は1943年に旧陸軍入隊、1945年8月の終戦時にはサハリンの防衛部隊に所属していたが、1958年を最後に消息を絶っていた。上野氏には息子のアントニー氏(38)が同伴し、28日まで滞在、友人らと面会する予定。
上野氏は2000年に家人の同意を得て除籍、「戦死扱い」となっていた。2005年10月、日本政府はウクライナで生存との情報を得て調査を開始、駐ウクライナ日本大使館員が首都キエフで面会を果たした。
日本当局によると、上野氏は1965年前後からウクライナに定住、現地女性と結婚し、男児1人と女児2人をもうけた。一家はキエフ西部の郊外に在住しているという。